Autodesk EAGLE 9系でスケーリングの問題を解消する(Windows)

備忘録

解像度が高いパソコンを使用しているとき,通常WindowsはOSレベルで画面をスケーリングして拡大表示している.EAGLEではここ周りの処理に不具合が残っており,普通に起動するだけではおかしな表示になってしまう.

メモ帳のテキストサイズと比べるとそのおかしさがわかる

解決策

EAGLEは9系からQtというUIフレームワークを使用するようになった.Qtのスケール設定をこちらから明示してあげることで正しい大きさで表示されるようになる.

1. EAGLE側の設定

Options > User Interface > Display > Enable... の2つのチェックを外す.

2. バッチファイルを作成

以下の内容でバッチファイルを作成する.

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@echo off
cd [EAGLEのディレクトリ]
set QT_SCALE_FACTOR=1.5
START "" eagle.exe

※1 [EAGLEのディレクトリ]にはeagle.exeがインストールされているフォルダを選択する.
デフォルトではC:\EAGLE 9.6.2

※2 “1.5” の部分はお使いのスケーリング係数に合わせる.これはWindowsの設定アプリのディスプレイの項目から確認できる.(100%が1)

このバッチファイルをeagle.batとして保存してEAGLEのディレクトリに移動する.

3. ショートカットに登録

  1. スタートメニューにあるEAGLEの項目を右クリックして「ファイルの場所を開く」を押す.
  2. EAGLEを右クリックして「プロパティ」を開く.
  3. 「リンク先」の ...\eagle.exe...\eagle.bat に変更する.
  4. 「実行時の大きさ」を「最小化」にする.
  5. 「アイコンの変更」を押してEAGLEのディレクトリに移動したあと,eagle.ico を選択する.

設定例

これで,スタートメニューから起動すると正しい大きさで起動できると思います.

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