見せてもらおうか,M4チップの実力とやらを

Mac miniを買いました

Mac miniを買った

M4 Mac miniが満を持して登場したので購入した.

電源内蔵で12 cm四方,それでいてパフォーマンスがそのへんのx86より良い.最低スペックでもメモリ16GBで,学割 $ 4991 SSDは256GBしかないが,デスクトップである以上いくらでも外付けできるので一切問題にはならない.これは買うしかない.
今まで自宅でVPNサーバ・NASとして活躍していた2014のMac miniを1年足らずで売り飛ばして導入することとなった.

CPU性能

AArch64

性能評価にはGeekbench 6を用いた.

AArch64でのパフォーマンス,特にシングルコア性能は流石の一言である.マルチコア性能を同ランクのCPUと比較すると12〜13世代のデスクトップ用i7くらいか.

Native × AArch64

https://browser.geekbench.com/v6/cpu/8801610

VMWareでWindowsの仮想環境を構築して回した場合もこのとおり.同世代のi7→i5にランクダウンするイメージ.

VMWare × AArch64

x86エミュレーション

ARMでのパフォーマンスに比較して,Rosetta 2を使ったx86エミュレーションの結果は少し期待外れなものであった.スコア基準だから一概には言えないが,性能は半分またはそれ未満まで落ちる.事前情報では8割のスペック!とか聞いていたのだが,流石に夢を見すぎか.

Rosetta 2

ちなみにWindowsでのエミュレーションでも同様程度の下がり方をする.

Prism

グラフにするとこんな感じ.

graph

グラフィック性能

ここはそんなに期待していなかったので省略.グラフィックが必要なら大人しくグラボを積むしかない.

まとめ

ぶっちゃけ趣味開発ならARMで事足りるため,充分すぎる環境が手に入ったといえる.裏でファイルサーバを回していても余裕がある.x86に依存する作業とPCゲームに関しては引き続き愛機Zephyrusくんに頑張ってもらうことにする.

ちなみに

Geekbenchをx86エミュレーションで回すのに手こずったのでメモ.

Mac

GeekbenchをRosettaで開く設定にしても,パフォーマンスの計測自体はARMで行われてしまう.
FinderのアプリケーションフォルダでGeekbenchを副ボタンでクリックし,パッケージの内容を表示をクリックする.

パッケージの内容を表示

Contents/Resources/と辿るとx86用の実行ファイルgeekbench_x86_64が現れるので,ダブルクリックして直接実行する.

geekbench_x86_64

アクティビティモニタを見ると種類: Intelで実行されていることが確認できる.

アクティビティモニタ

Windows

ARM環境で普通にインストールするとAArch64のバイナリしか展開されない.

ARMしかないスクショ

インストーラのexeファイルを7-Zipで展開する.

7-Zipで展開

展開フォルダを開くとx86用の実行ファイルgeekbench_x86_64.exeが現れるので,ダブルクリックして直接実行する.

geekbench_x86_64.exe

タスクマネージャを見るとx64モードで実行されていることが確認できる.

タスクマネージャ


  1. 日本円では¥79,800. 円安… ↩︎

comments powered by Disqus